yamaguchi
山口県ナースセンターの取り組み
山口県の魅力
自然豊かな魅力ある県

13市、6町からなる山口県は本州の西端に位置し温暖な気候で、文化、歴史に恵まれた県です。瀬戸内海が作り出す美しい景色と、日本海が生み出す迫力のある景色が楽しめます。何度訪れても新しい魅力を発見することができます。

インスタ映えするスポット

2015年に萩の産業遺産群が世界遺産登録されたことで、ますます人気を集めています。「松下村塾」や「萩城下町」など、幕末や明治維新を支えた志士たちの史跡名所が多く残り、国宝・五重塔で有名な「瑠璃光寺」や菅原道真を祀る日本最初の天満宮「防府天満宮」などの歴史的なスポットも点在しています。

山口県かんごちゃんのティアラ

日本三名橋の一つに数えられる錦帯橋は世界でも珍しい木のアーチ構造となっており、錦帯橋の技術と美しさは今もなお守り続けられています。山口県のかんごちゃんのティアラは、この美しい5連アーチの錦帯橋とさくらをイメージしています。

へき地医療へのかかわり
へき地の現状

県土の約60%がへき地であり、県人口の約17%にあたる約23万人が暮らしています。山口県では、山口県総合医療センターに「へき地医療支援センター」を設置し、へき地医療支援の充実を図っています。また、へき地を抱える市町の、へき地診療所に「へき地医療支援センター」から医師の派遣を行っている現状です。

県内にあるへき地の例①山口市徳地診療所

地域の人口は4,500人(高齢化率53%)で無医地区が2か所ある地域です。へき地での公共交通機関は脆弱であるため、医療アクセスが脆弱な無医地区の住民に、身近な医療機関が医療と看護を届けることを目的に、2023年度から巡回診療を開始しオンライン診療を実施しています。看護師は現地に出向き診療の補助はもちろん、診療以前の生活の問題など、住民のそばに寄り添い地域住民が過ごしたい場所で、安全に暮らしていけるような支援を行っています。

県内にあるへき地の例②:周南市和田地域

市北西部の和田地区の人口は1,037人(高齢化率57.3%)2016年に民間の医院が閉院し住民はマイカーや家族の送迎で市街地の医療機関を利用していました。日本郵便の協力により郵便局の一室に巡回診療所を開設し、オンラインによる診療を行っています。診察後は、薬剤師の指導を受け、薬は翌日自宅に届きます。パソコンが苦手な人は郵便局員が支援してくれます。巡回診療が始まり通院に関する高齢者の負担はかなり軽減した様です。

行政と連携した取り組み
山口県ナースセンターとは

山口県ナースセンターでは、看護職員の確保定着を図るために、「養成確保」「離職防止・再就業支援」「資質向上」を柱とした看護職員確保対策を行っています。
また、確保に向けては県内10か所のハローワークとの連携を深めることで、研修を取り入れた相談会の実施や就業支援相談会の拡充を図り、潜在看護職員の再就業を促進しています。

人材育成

2024年度に山口大学大学院医学系研究科と協定を結び山口大学看護実践教育センターとへき地における課題について共有を図り、昨年度は、へき地看護の状況を把握することを目的に、大学が現状調査を行った際に看護協会として協力した。調査結果からへき地で看護活動を行う上での課題を整理され、人材育成については共に検討しています。

顔の見える関係づくり

本協会では、へき地診療所の看護師と顔の見える関係づくりのために、へき地診療所、本協会の訪問看護ステーションや昨年開設した訪問看護総合支援センター、その他関係者による週1回のオンライン茶話会に参加し、へき地診療に関する現状や最新情報について意見交換を行うことで、地域の情報や人材募集に関する情報も素早く共有することが出来ます。また、へき地医療従事者の人材確保のために高校生等若者を対象とした「地域医療セミナー」の実習先として本協会が運営している訪問看護ステーションが協力しています。
山口県とのつながりでは、へき地医療専門調査会の委員として、へき地医療支援事業の企画・調整に参加することで、へき地医療の現状や課題を共有し、事業に結びつけています。