京都府北部は、寺院や歴史的町並みが広がる京都市内とは少し雰囲気が異なり、自然や地酒にぴったりの間人カニ、岩ガキなどの海産物が有名です。日本三景の一つ天の橋立は見る方向により、飛龍観・股のぞき観・一文字・雪舟観とその眺望の呼び名が付いていて、見る者を感動させます。
伊根の舟屋は、1階が船舶のガレージ、2階が住居スペースという独特の造りが特徴です。海岸ぎりぎりに立っているので船に乗って海側から見ると、まるで海に上に家が浮かんでいるように見えます。「日本のヴェネツィア」として国内外から注目されています。冬になれば新鮮なぶりのしゃぶしゃぶがおいしくいただけます。
漁師をしていた夫の「肉は少ないけど新鮮な魚と野菜、そしておいしい空気がある」という言葉とともに京都市内から宮津市に移住。私は、周りを見れば山ばかりという環境に育ちました。今は、窓を開けると海がひろがり、小鳥のさえずりの代わりに波の音が聞こえる海沿いの道を車で走り、特養併設のデイサービスで働いています。
働き初めた当初は、数少ないバスの時間に合わせて勤務時間の調整や、産休と保育所に入れる年齢までの2年間の育児休暇という柔軟な施設の対応で勤務して7年目になります。毎月1回のデイ便りに看護師のコラムを書いたり、介護士と一緒にレクリエーションの計画をたて、利用者様ともに取り組み、毎日がとても充実しています。
近所の人たちが私たち家族のために、トマトやブルーベーリーを栽培してくれています。それを子供が保育園の帰りに自由に摘み取らせてもらい、私たち家族の食卓に主人の捕った新鮮な魚と共に並びます。少々雪が降りますが、青い海から真っ赤な太陽がのぼり、澄んだ時には遠く能登半島が見えることもあります。近くにコンビニもできました。ゆったりと時間が流れる京都北部で暮らしてみませんか