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岩手県ナースセンターの取り組み
岩手県の魅力と課題
広大な土地と緑に彩られた自然豊かな街

岩手県は、雄大な岩手山や三陸リアス式海岸を有する自然豊かな県土です。小岩井農場・啄木の家・平泉金色堂などの歴史と文化の融合や、夏は海水浴、冬はスキーなど四季を通じて楽しめる所です。また、各地に温泉も沸き心身ともにのんびりゆったり過ごせるのも魅力です。さらに、盛岡三大麵・三陸の海産物など、岩手県ならではの「食」も自慢の一つであります。自然に恵まれた環境を体感しに、ぜひ一度いらしてください。

広い土地だからこそできる岩手の医療・看護

岩手県は北海道に次ぐ広大な土地面積を有していますが、人口及び高齢化率の地域偏在が激しいです。すでに高齢化率が50%になろうとしている地域も多く、医療供給は県立病院・公立病院に頼らざるを得ない状況にあります。その中で、医療が行き届かない圏域への「岩手県周産期医療情報ネットワーク“いーはとーぶ”」を立ち上げ、岩手県内どこでも安心して子供が産めるよう医療機関の連携体制ができました。

高齢化率の高い地域への看護職確保対策
看護職確保推進事業

「看護職確保推進事業」では、高齢化率の高い地域において、行政・病院・施設・訪看・中高および看護学校の教員も含めて3回/年会議を開催し、地域における看護職員の確保・定着推進を図り、柔軟かつ他面的な支援体制を整えてきました。
このことは、地域の実情を共有し合い、地域が主体となって取り組みを進めていく機会となりました。中でも、看護学校の生徒同士の連携が図られ、就職した先輩から後輩への情報提供により就職促進ができました。

応援ナースの実施に向けた取り組み

求職者との連携を密に行い、柔軟な働き方ができるよう人材確保の調査を実施したところ、求職登録者7名が応援ナース可能と回答しました。現在は「応援ナース」の企画・運営を行う準備段階にあり、まずはこの7名に動機づけを行い、今後の有効活用につなげていきたいと思っています。

当ナースセンターの継続的支援
主な支援内容

ナースセンター事業の中でも、再就業支援研修会に尽力しています。机上学習の他に受講後の施設実習や、その後も随時受付による不安な看護技術の演習等、看護師の資格を活かして一人でも多く再就業できるよう長期的・継続的な支援を行っています。
その他に無料職業相談所として、各地のハローワークと連携を図り、県内10個所に地元の相談員(管理者経験のある看護職)を配置し、ハローワークの一角を借用して「看護のおしごと相談」を2~3回/月開催しており、当センターが注力している事業です。これにより各地の求職希望状況が分かり、情報共有・就業支援ができています。令和6年には年間約3.000件の求職相談を行いました。
今後はさらに、全ての看護職に「就職の悩み=ナースセンター」という概念を持っていいただくために、退職時の「とどけるん」の施設代行登録の推奨・各イベント毎に登録周知や無料相談できる旨を啓発していきます。