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離島・へき地の「スーパー看護師」~ジェネラリストを目指す一歩を~

特定非営利活動法人ジャパンハート

MHR RIKAjob担当

丸山由紀

看護職のみなさんは「離島・へき地医療」と聞いて、どんな姿を思い描くでしょうか。忙しくて孤独な日々でしょうか、それとも、のんびりと皆が顔見知りの暮らしでしょうか。青い海に囲まれた島や、山々に抱かれた小さな町―そこに暮らす人々にとって病院は唯一の拠りどころであり、看護師や助産師は日々、幅広い役割を担っています。

私は「医療の届かないところに医療を届ける」というミッションを掲げる特定非営利活動法人ジャパンハートのメディカルヒューマンリソースセクションで、日本の地域医療を支える事業「RIKAjob」を担当し、離島・へき地の医療機関と看護職の方々を仕事という手段でつなぎ、支援をしています。

離島・へき地の病院は、人口こそ限られていますが、その存在は唯一無二です。想像してみてください――東京都の一つの区に、医師と看護師が数人しかいない病院が一つしかない状況を。離島・へき地の病院でジェネラリストが育つ場所と言われるのは、学んできた知識を総動員し、軽症から重症まで幅広い患者さんに対応する力を養えるからです。都市部では得られない経験が、ここにはあります。

もちろん仕事ですから忙しい時は忙しい。それでも病院のすぐそばに寮がある環境は、生活にメリハリをもたらします。日勤を終えて帰宅すれば自分の時間をしっかり持てるし、夜勤明けに小旅行へ出かけることもできる。経験者の看護師さんたちは「忙しさはあっても、せわしなさはない」と口をそろえて語ります。

離島・へき地で働く人々のライフスタイルは実にさまざまです。すぐに地域の人と仲良くなる方もいれば、じっくり時間をかけて友だちを作る方もいます。海でアクティブに過ごす方もいれば、インドア派で一人時間を楽しむ方もいます。地域に根差した文化に触れ、人との交流を重ねることで、都会では失われつつある温かい人のつながりがそこに息づいているのです。

「そんな遠くまで行って、人間関係が合わなかったらどうしよう」―これは離島・へき地医療に関わる前に多くの人が抱える不安です。地元の看護師さんも同じ思いを持っているのではないでしょうか。離島もへき地も経験した看護師さんは、その不安についてこう話してくれました。『転職でも部署異動でも、一から始めるのは同じ。好奇心があれば、自分がどう関わりたいか、どれだけ謙虚に柔軟に受け入れられるかは、どこで始めても変わらないのではないでしょうか』その言葉に、私は深くうなずきました。

離島・へき地医療に関わる方々の経験、年齢、スキルはさまざまですが、共通しているのは、特別なコミュニケーション力よりも「目の前の人を受け入れる強い優しさ」です。苦労を学びへと変えていく前向きさ、地域に溶け込みながら大変さと喜びを語る姿に触れるたび、この医療を支えてくださることへの感謝の思いが深まります。

ご自身の経験を広げたい方、ぜひ離島・へき地でジェネラリストとしての力を磨いてみませんか。離島・へき地での日々は、決して特別ではなく、ただ人と人が寄り添い合う温かな暮らし。その中で看護職として歩む時間は、きっとあなた自身の人生を豊かにしてくれるはずです。

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